カフェの後はショッピング。


近くのショッピングモールに入ってプラプラした。






一通りお店を見てそろそろ帰ろうとした時だった。




ードンッ


「いっってぇなあ!」

「ごめんなさい!」






歩いてた人と肩がぶつかってしまった。





顔を合わせると、私の顔は一気に青ざめた。






そこには私を睨んだヤンキー軍団が立っている。








琥牙くんの後ろを遅れて歩いてたから、ヤンキー軍団にすぐ囲まれてしまった。




「君1人~?俺たちと遊ぼうよ〜」

「ちょっと、離して!」




抵抗してもなかなか手を離してくれない。






琥牙くんの姿を探すと、私に気づかないでスタスタと歩いている。






「ねえねえ〜可愛いね~早く行こうよ」

「やだっやめてっ!」






誰か助けて…



琥牙くんっ。




怖くなってだんだん涙が出てきた。





「おい。その手離せ」

「あ?」






声がした方を見た瞬間。




人を殴る音が聞こえた。





?!?!?!







私を取り囲んでいた人達が次々と倒れて、
逃げて行った。



怖さから解放されて、腰の力が抜けた。







「蒼璃?!大丈夫か?」





え…今名前…