入学して2週間。

相変わらず琥牙くんは私に冷たい。





そして新しい生活にも少しは慣れた頃…




「舞唯ちゃんおはよう!」

「あおちゃん!おはよ!」






いつの間にか舞唯ちゃんは私のことをあおちゃんと呼んでくれるようになった。






「今日の体育Dクラの男子と合同らしいよ~」

「えっそーなの?!」





知らなかった…




体育はいつもDクラと一緒。



でも、男子とは別々なんだ。

だから滅多に男女合同って言うのはない。




「でも今日はバレーだよっ!あおちゃん!」

「そうだね!!!頑張ろ!」




体動かすことは大好き!

バレー楽しみだなっ!







ーーーーーーーーーーー

ーピピーッ


「あおちゃんすごい!!全勝だよ!!」

「やったね!」




舞唯ちゃんはベンチから飛び出して私の所に飛びついた。



そして、
ハイタッチをして勝利を喜んだ。





同時に隣のコートで男子がやってたバスケの試合も終わったみたい。





次の試合は空きだから端っこでバスケの試合を見るとでもしよう。






「きゃ~!琥牙く~ん!」

「こっち向いて~!」



女子達が奇声をあげて男子コートの方を見ている。


みんな目がハートだ。






ん?待てよ?





いま聞き覚えのある名前が……







「琥牙く〜ん!きゃー!シュート決めた!!いい〜」




た、たたた琥牙くん?!






私は慌てて彼の姿を探した。




舞唯ちゃんは驚いた顔で私を見ていた。











あ…いた。