「なに?むしろ聞いてないとでも思ってたわけ?
つーか、あんな気持ちよくもない膝枕でなんか寝れねぇよ」
愚痴をこぼすように先輩は言った。
ちょっと、気持ちよくないとかそれはそれで失礼じゃない!?
しかも、先輩は『おやすみ』って言って目閉じたんだよ?それなのに寝てないなんて反則だ。
「先輩が頭乗せてきたんだから自己責任です!」
「ん?俺そんなことしたっけ?」
し、しらばくれてる……っ!
そんなことしたんだって!もう記憶飛んでるの!?
先輩って賢いのかおバカさんなのか分かんないや。
「しました。私はこの目でちゃーんと見ました」
「お前の目で見たものなんて証拠にもなんねぇよ」
くっ…先輩ってば本当にひどい人。
一体、私のことをなんだと思ってるの?
「最低です!そんなんじゃモテないですよ!」
「ん?少なくともお前よりはモテてると思うけど。どう?」
うっ…自分がモテるからって…痛いところをついてくる。
そりゃあ、私はモテるの“モ”の字もないですよーだ!
私を見つめるその自信満々な瞳は先輩らしい気もするけど。



