【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「なっ…なっ…」



いまさら理解しても時すでに遅しで先輩は瞼を下ろして眠ってしまっている。


もう…絶対計算してたでしょ。
私がバカで気づかないのをいいことに。



「先輩のバーカ…」



勝手にキスなんてしないでよ。
そのせいで、鼓動が騒がしくなってなんか心の中がモヤモヤする。


今日の先輩は私を惑わせる天才だ。
イジワルになったり、甘くなったり…こっちは先輩の行動一つ一つに心臓が反応して苦しい。


先輩のふわっとした髪の毛を1度だけクシャリと触ってみる。
思っていたとおり柔らかくて、傲慢で俺様な性格とは真逆だ。


先輩の近くにいると安心して、なぜか落ち着いて…だんだんと瞼が下がっていく。







「いつまで寝てんだよ」



そんな声が耳元から聞こえてきてそっと瞼をあげれば視界いっぱいに先輩の顔が広がって私は驚きすぎて「わっ!」と声を上げてしまった。