【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「……律哉」


「へ?」



律哉…?誰それ?
え?誰って以前に人の名前だよね?



「俺の名前、知りたかったんだろ?」



イジワルそうに、でもどこか優しく微笑んだ先輩はもうそれはもう最強にカッコよくて…。


ダメだ……頭がクラクラしてきた。


後頭部はがっちり先輩に抑えられていて、頭をあげることは許されない。


いつまでこの至近距離なの〜!?
ずっと名前を知りたかったのにこの距離のせいでそれどころじゃない。



「知りたかった…ですけど…」


「うん、知ってる。早く呼んでみろよ」


「い、今…!?NOWですか…!?」



先輩はこんなの慣れているからなのか余裕そうにしているけど私はもうドキドキしすぎて気絶寸前だ。


それなのに加えて、名前を呼べだなんて…ハイレベルすぎる。



「そう。今すぐに。早く」


「む、無理です!」


「呼ばないとこのままキスする」



へっ…!?キスですと!?
それは非常に困る…けど!名前で呼ぶのも難しいよ!


だけど、呼ばないと先輩なら本当にキスしちゃいそうだし……



「だ、ダメ!」


「呼ばないってことは…
そんなに俺にキスして欲しいんだ」



色っぽくて、甘く低い声で私の耳元で囁く先輩はきっと確信犯だ。
私が照れるのを分かっててしているんだ。


みごとに先輩の戦略にハマっている私はかなりバカ。
だって、こんなにイケメンな人に甘いセリフを言われて照れないほど私は恋愛経験ないし!