「花蓮ちゃん、いいこと教えてやるよ」
「えっ?いいこと?」
いいことって何?
というか…先輩が私の膝の上に寝転んで私の顔を見ながら話すからがっつり視線は絡んでいるし、
いつもとは違う角度から見る先輩もやっぱりカッコよくて頬が赤く染まっていくのを隠すのに必死。
なんで私がこんなにも先輩に振り回されて、ドキドキしなきゃいけないのよ…!
全然タイプじゃないのに!
私のタイプは爽やかで笑顔が素敵な人なのに!
「うん、知りたいよな?」
その顔と質問の仕方は『知りたくないって言葉は受け付けねぇよ』って言ってるふうにしか聞こえないんですが…。
結局、否定することなんてできなくてコクンと先輩の言葉に促されるように頷いた。
すると、先輩はニヤリとまたしても怪しげに笑うと私の後頭部を大きな手で抑えて自分の綺麗な顔の方へ引き寄せた。
一瞬にして視界は先輩の顔でいっぱいになっていた。
ドッドッドッと今までにはないような音を立てながら加速していく鼓動。
な、何この状況〜〜!?
しかも、先輩との距離が近すぎて好きでもないのに鼻血が出そう…。



