ひ、ひぃ…!怒ってる…!
やばい…怒らせちゃった!?
「俺にそんな態度とったこと、後悔させてやるよ」
お、俺様な先輩に戻ってる…!!
これは更に危険な予感なんですけど!
と思っていた矢先、私は先輩に体を引き寄せられて、そのまま保健室の白いベッドに押し倒された。
えっ……?
な、な、なにが起きているの!?
もうすでに危険な気がする…。
先輩は私を抑えながら器用にカーテンをシャッと閉める。
本当にこの人は器用な人だなぁ…って感心してる場合じゃなくて!
「俺にお前しか見えなくさせろよ」
そういいながら先輩は私の顔の横に手をついてものすごく色っぽい表情をしながら、私の頬に優しく触れた。
や、やばい……心臓が止まりそうなくらいドキドキしてる。
ドキドキしすぎて胸が痛い……先輩がよりいっそう大人に見えてくる。
「先輩…?」
「その目、やめろって」
期限が悪そうな口調で言うくせにその瞳はとてつもなく甘くて、少し気を許せば吸い込まれてしまいそう。
───ガラッ
扉が開く音がしてドキリと心臓が飛び跳ねた。



