「ふぅん。そうなんだ
なら、僕はベッドで寝てるから
きみは先生に続き、してもらえば?」
不機嫌そうなオーラを漂わせて先輩はベッドへと向かい、シャッとカーテンを閉めた。
先輩、不機嫌なオーラダダ漏れですよ?
そんなんじゃあ、岸先生に二重人格だってことがバレちゃうよ。
「今日の澤井くん少し違う雰囲気ですね」
苦笑いを浮かべながら先生は私に絆創膏を一枚渡してきた。
ほら、やっぱりバレかけてるよ先輩。
なんか先生に敵意むき出しって感じ。
先生は大人だしイケメンだから先輩も憧れてるんだろうな〜…
先輩は裏では俺様で自分が一番って感じだから人気者の先生に敵意を持っても仕方ない気もする。
「ですね」
「これ、絆創膏。
定期的に張り替えた方がいいですよ」
「あ、ありがとうございます」
先生から絆創膏を受け取って椅子から立ち上がろうとした時に足がズキンと痛んで前に倒れそうになった。
あ、また転ける…!と思ったら目の前にいた先生が私のことを支えてくれて転ばずに済んだ。
……のは、いいんだけど先生と体が密着していて傍から見れば抱きしめられているように見える体制。



