「いたっ…」


「我慢我慢」



消毒のせいでズキズキと痛む足。
だけど、先生が優しく絆創膏を貼ってくれたから早く治る気がした。



「宮園さん…」



───…コンコンッ


先生が何かを私に言おうとした瞬間、保健室の扉がノックされた。
先生はなぜか一度無視をした…けど


────ゴンゴンッ


今度はさっきよりも荒いノックの仕方で先生もしぶしぶ立ち上がり、扉をガラッと開けた。



「失礼します。
少し頭が痛いので休ませてください」



中に入ってきた人を見て
私は目をパチパチとさせて驚いた。


……澤井先輩だ。
なんか、少しだけ俺様感が出ているような?
気のせいだよね。


先輩はなんの躊躇もなく先輩は保健室に入ってベッドの方へ向かう。



「今は…」


「お取り込み中でしたか?
保健室って誰でも来てよかったんですよね」



先生が何かを言おうとしたら、先輩は被せてものを言った。
やっぱり、裏の顔が少しだけ出てしまっているような気がする。


しかも、お取り込み中って何の話かな?



「お取り込み中って……?」


「宮園さん、先生に抱いてもらうの?」


「へっ……!
な、何言ってるんですか!?
私はただ怪我の手当てを……!」



なんでそんなにスルッと単語が出てくるんだろう?