「そうだね」


「隣の永田先輩もなかなかいいよね!」


「なんか麗奈ちゃんと波長が合いそう!」



先輩と仲のいい永田先輩は明るく気さくで麗奈ちゃんと似ているから波長が合いそう。


お似合いだなぁ…なんか絵になるもん。



「おはようございます。宮園さん」


「あ、おはようございます」



麗奈ちゃんと教室に向かって歩いていると保健の先生の岸先生(きし)が通って挨拶してくれた。


岸先生は男性で年齢も25歳と若いし、かなりイケメンで大人な雰囲気があるから女子生徒から大人気らしくて先生と話したいがために仮病を使う子もなかにはいるんだって。


そんな先生に最近、やけに話しかけられる。
私、別に保健委員でもないのになぁ……なんでだろ?



「宮園さんはドジなので怪我しないようにね」


「ど、ドジですか…!?」



私って、ドジなの!?


だって、段差のないところで躓いたり雨の日は地面が濡れているけど滑って尻もちついたことないし。



「ドジだよ」


「えぇっ!」



そんなにどストレートに言わなくても…
ちょっとだけ傷ついちゃうよ…!