顔が赤くなっていることなんて知られたらまたイジワルなこと言われてるだけだもん!


それにカッコイイのは顔だけで中身はとてつもないイジワルオオカミだから私は騙されないもんね!


でも、無駄にうるさいこの心臓はなかなか鳴り止まなくてスカートをギュッと握りしめる。


鎮まれ鎮まれ…!!
こんなの男の子慣れしていていないからだ。


しかも、よろしくなんて……!
こっちはよろしくなんてしたくないし!


でも今更そんなこと言えるわけないし…私は黙って一度だけコクンと頷いた。


ああ…私、入学早々変な先輩に気に入られちゃったよ〜…