「はぁ?ちげぇよ。
つーか、なんでそうなるんだよ。
毎日ポテトサラダばっかだとさすがに飽きるだろ」
「…飽きますね」
「だから、月一で作って」
月一も割と多いような気もするけどそんなこといったらまたひどいことを言われるのは目に見えているから黙っておこう。
「はい…」
私には逆らうすべなんて残されていないから素直に従うことしか出来ない。
そんな私を見て満足そうに笑う先輩は正真正銘の悪魔だと思う。
「明日からよろしくな、花蓮ちゃん」
ぽん、と私の頭の上に大きくて温かい手を置いて目を細めて柔らかく笑う先輩は
本当にカッコよくてついつい見とれてしまい、赤くなった顔を隠すようにしてぷいっと前を向いた。



