「はぁ?さとしだと?
誰と勘違いしてんだよ、バーカ」
「あれ〜、違いました…?
お、おかしいなぁ…?」
先輩から逃れるためにしらばくれる。
こうするしかないの…!今の私には。
「ふざけてんのか、てめぇ。
この生意気な口を今すぐ塞いでやろうか?」
ひ、ひぃ…!!
顔は笑っているけど、眉がかすかにピクピクと動いているのは気のせいですか…!?
「だ、だって知らないんですもん!!!」
「嘘つきにはお仕置きしないとな」
お、お仕置き…!?
そんなこと思っていると鼻の先に柔らかいものが一瞬だけ触れた。
え…?
何が起こったの…!?
だけど、頬は勝手に真っ赤に染まって体が沸騰したように熱い。
鼻の先っちょもジンジンと熱を帯びて熱くなっていく。
鼻にキスされちゃった……そう思うともっと体が熱くなってきて顔から火が出そうだ。



