「美味しいな」
「だね」
自然と頬が緩み、二人で笑い合う。
色々あったけど結局はこうして二人で
笑いあえているから私たちはとても幸せだね。
「あっ、律哉くん!
クリームついてる!」
「とって」
「えぇ…!?ここで!?」
「うん、早くして」
言われるがまま、律哉くんの口元についたクリームを指でとった。
どーしようかと迷ったけど拭く所もなかったからそのままその指を口の中にぱくっと放り込んだ。
「花蓮ってけっこー大胆なときあるよな」
そんな私を見て驚いたように
そう言った律哉くん。
「え?」
「そーいうことすると、そそられんだろーが」
「そ、そそる?」
「ほんと、俺の理性ぶっ飛ばす気かよ」
「なんか出会った時も律哉くんそんなこと言ってたよね」
最初は変なこという人だな、なんて思ってたけど
まさか、その人が大好きな人になるなんて予想もしてなかったよ。