うわー!迷う!
「律哉くんはどれにするの?」
「まだ決めてない」
「えー、じゃあ私と一緒じゃん」
「一緒にすんなよ」
な、なにそれ!!
「つーか、早くしろよ。
どれとどれで迷ってんの?」
自分も決めてないのに…!?
と思ったけど、スーパーの袋を持ってくれている律哉くんにそんなことを言えるわけがない。
重いだろうし、早く決めないと!
「コレとコレ」
ゆびをさして伝えると律哉くんは「ふーん」とだけいうと店員さんに私が迷っていた二つのクレープを頼んだ。
「えっ!?」
「俺もこっちいいなって思ってたんだよ」
「本当に?」
「うん」
私が二つとも食べられるように頼んでくれたんじゃないよね…!?
さりげなく優しい律哉くんならありえる!!



