「なんだよ」


「あの…律哉くんはなにか欲しいものとかある?」


実は来週、律哉くんの誕生日だから
なにかプレゼントを用意して、
ごちそうを作ってお祝いをしようと思っている。


「…ほしいもの?なんでもいいの?」


「うん!あ、でもあんまり高いのは……」


「お金は要らない」


「えっ!?そんなのあるの!?」


お金のいらないプレゼントなんてあるっけ!?


「あるんだよな、それが」


「なになに!?」


「か、れ、ん」


「ほぇ…?」


予想外の答えに私は
マヌケのような声を漏らしてしまった。


「冗談とかじゃなく俺は本気だから」


「私の心はもう律哉くん一筋だよ?」


ずっと、前から律哉くんに私の心は向いたままでもう他の人には向けられないよ。