「よー、ちょっと話しあるから付き合えよ」


次の日、珍しく流星が
真剣な顔でそう言ってきた。


「…すぐ終わらせろよ」


小さな声でそういうと
「それはお前次第かな」
なんて言いながら屋上へと向かった。


話ってなんなんだよ。


「はー、風が気持ちいいな」


屋上に着くと、伸びをしながらのんきに言った流星。


「…本題は?」


「まあまあ、そー焦るなって」


「別にそんなんじゃないけど」


流星は俺の方を向いて、
しっかりと目を見据えて口を開いた。


「……お前はそれでいいの?」


「は?」


「花蓮ちゃんを手放して」


「っ、お前には関係……」


「あるから言ってんだろ!
死んだような面ばっかしやがって
俺はなんのための友達だ…!?」