「花蓮……」
「いつからこんなふうになっちゃったのかな…っ」
私たちはいつ、どこで気持ちが
すれ違ってしまったんだろう。
あの幸せだった日々はもう返ってこないのかな?
律哉くんが私の隣にいてくれる日はもうこないのかな?
そう思うと悲しくて、辛くて、ただ胸が苦しくて胸元を飾っていたリボンをグシャリと握った。
「辛いよね…ごめんね。
何もしてあげられなくて。
でも、ずっと花蓮のそばにいるから」
そう言いながら、麗奈ちゃんが
私の背中を優しくさすってくれる。
ポロポロと溢れ出した気持ちと涙は冷たい床へと落ちていく。
それはまるでいまの私のようだった。
幸せな日々を送っていたはずなのにいつの間にかどん底へと落ちていっている。
「…律哉くんっ」
私は一体、いつからこんなにも律哉くんのことが好きだったんだろう。
意地悪で、強引で、俺様だけど、意外と甘えん坊で、ポテトサラダが好きで、独占欲が強くて、たまに優しい律哉くん。
そんな彼に私はどっぷりとハマっていたみたい。
それからしばらく泣いて、授業は六時間目から参加した。



