《花蓮side》
「お、お邪魔します……」
恐る恐る先輩の部屋へと足を踏み入れる。
男の人の部屋なんて入ったこともない私はもうさっきから手汗がすごいったらありゃしない。
でも、好奇心だけは旺盛でキョロキョロと変出者のように辺りを見渡すけど
意外と部屋はきちんと整頓されていてとびきり綺麗でもなくかといって汚くもないような部屋で正直驚いた。
だって…私が想像していた男の人の部屋って失礼だけどもっとグチャグチャで汚いのかと思ってたんだもん。
「そんなに警戒しなくても別に襲わねぇよ、たぶん」
「お、おそ…!?た、たぶん…!?」
彼がフニャフニャと笑いながら発した言葉に私は口を金魚がエサを欲しがるときのようにアフアフとさせてテンパっていた。
た、たぶんって危険すぎるよ…!!
私は好きな人に身も心も全部捧げるつもりなのに!!