【完】イジワルな彼の甘い溺愛




て、照れてる……!
今日の律哉くんすごく照れてる…!


「はあ、そーいう不意打ちやめてよ」


「え?」


「あと、その髪型も可愛すぎるし
障害物競走で一番になれなくて落ち込んでたのも正直可愛いと思った」


「み、みてたの!?」


見てるなんて思ってもいなかった。

どうせ、興味もないから見てないと思っていた。


「あたりまえ。
俺の目には花蓮ちゃんしか映ってないよ」


「っ、」


「たとえ順位は一番じゃなかったとしても
俺の中では花蓮ちゃんが一番だったよ」


本当にズルい人だ。

私が欲しい言葉を
ちゃんと分かってくれている。


「…ありがとう」


「別に。ほんとのことだし」


照れ隠しでこーやって
そっぽ向くところも可愛い。


「リレー、頑張ってね」


「花蓮ちゃんがキスしてくれたら頑張ろうかな」


「えっ!?」


わ、私からキス…!?

そんなの無理だよ!!