【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「そ、そうなんっすか…!
お似合いっすね!じゃあ俺たちはここで!」


そう言うと、二人は
そそくさと教室へと戻っていった。


「ありがとう…律哉くん」


お礼を言うも律哉くんは何も言わないで
黙って私の手を引いて体育館裏に連れてきた。


な、なんでこんなところに…!?


「他の男にチヤホヤされて……喜んでるの?」


怒りに満ちたような表情を浮かべてじりじり、と私の方へと詰め寄ってきて、挙句の果てには体育館裏の壁に追い詰められるハメになった。


「よ、喜んでなんかっ…んん…!」


反論しようとしたら、彼の整った顔で私の視界がいっぱいなる。

そして、あろうことか唇を強引に押し付けてきた。


「り、つや…くん…ここ学校……」


離れようと律哉くんの胸を押して抵抗するけど、私の弱い力じゃ到底男の子の律哉くんに叶うわけない。


「…黙って、キス…しにくい」


「やだぁ…」