【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「な、なんですか?」


「か、彼氏とかいんの?」


なんでそんなモジモジしてるのかわからない。

逆にこっちが恥ずかしいさでモジモジしたくなるよ。


いるっていった方がいいのかな。
でも、勝手に広めちゃっていいのかな?


「いるよ」


迷っていると、後ろから
聞き覚えのある声がして腰を抱かれた。


男の子たちは「マジかよ」と呟くとオドオドした態度を見せた。


「り、律哉くん?」


そう、私の腰を抱き寄せたのは
大好きで仕方ない律哉くんだった。


「僕の彼女に何か用かな?」


「えっ…いやっ…」


「ごめんね。
きみたちに彼女はあげないよ。だって、僕のだから」


その言葉たちに簡単に
私の鼓動は騒がしい音を立て始める。