律哉くんは帰ってくるなり、キッチンまできて嬉しそうに微笑んだ。
「どーしたの?」
「いや、なんかこーいうのいいなって」
「え?」
「新婚みたいじゃね?」
確かにそうだけど!
そんなこと言われたら照れちゃうよ。
いつか律哉くんのお嫁さんに…!
そんな日が来るようにこれからも頑張ろう。
「いつか律哉くんのお嫁さんにしてね?」
「んー、まあ気が向いたらな」
「えっ!?」
「嘘に決まってんだろ。
逆に俺以外の奴と結婚したらぶっ飛ばすから」
「は、はい!」
律哉くん以外好きになんてなれないよ。
なんて、言ったらきっとまた調子に乗るから言わない。
「体育大会の日は
お弁当作りにここに来るね」
「マジ?」
「ダメ、かな?」
「愛妻弁当食べれんのか、嬉しいな」
そう言って笑ってくれてるってことは
OKということでいいんだよね。
よしっ!律哉くんに喜んでもらえるように
料理の腕をあげてとびきりのお弁当を作ろう!



