【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「つーか、俺の彼女なんだから堂々としてろよ」


耳元で囁かれた言葉に
私の心はもうノックアウト。


ズルい。ズルすぎる。

そんなことをサラッと
言えちゃうところも好き。


「よし、じゃあ始業式に行こう」


そういって、私の手を引いてくれる律哉くん。

その大きくてあたたかい手が大好き。
いつも私のことをそっと守ってくれている。


この手をずっと、離したくない。




始業式が終わって、家に帰宅。
自分の家じゃなくて、律哉くんの家に。


ここのところ全然自分の家に帰っていない。
夏休みに実家には帰ったけどね。


なんか、律哉くんといるのが定着しちゃってて一人だとすごく寂しくなるから結局律哉くんの家に入り浸っている。


「ただいま」


「おかえり」


そんな日常的会話を交わせるのも幸せ。
私はキッチンに立って夜ご飯を作っている。