試しにもう一度、インターフォンを鳴らす。


すると、中から足音が聞こえてきて
もうすぐ出てくる…!と思うと心拍数も上がり始める。



────…ガチャ



「誰だよ、うるせぇな」


「え………」



私は中から後頭部をガシガシと掻きながら出てきた人を見て目を大きく見開いて固まった。


な、な、な、…!!!



「なんでぇぇ…!?」


「うるせぇな。
その高っけぇ声どうにかしてくんない?耳の鼓膜破れる」



不機嫌そうに眉間にシワを寄せていう彼。
そこにいるのはなんと……先程まで一緒にいた先輩だった。



「な、な、な…!」



驚きで舌が回らずに上手く言葉を発せない。
そんな私とは真逆で冷静な先輩は口を開いた。