愛おしい。
その言葉の意味がやっと俺にも理解出来た。
あたたかくて、優しい気持ち。
「あー、ほんと困る」
「えっ?」
くるり、と体を回転させて向かい合わせになる。
「マジで俺いま余裕ねぇし、
花蓮ちゃんのことしか考えらんない」
そう言いながら、ぎゅっと小さな体を抱きしめる。
ずっと、こうしたかった。
花蓮ちゃんに会いたくて仕方なかった。
「俺に会えなくて寂しかった?」
だけど、俺は素直じゃないから
花蓮ちゃんの前では意地悪な俺でいる。
「律哉先輩のバカッ…
寂しかったに決まってるじゃないですかっ」
「ついに花蓮ちゃんも
俺がいないと無理になったんだな」
「そうですよ。だって、律哉先輩のことが好きになっちゃんですから!」
「は?」
いま、何つった?
俺が好きって言った?



