【完】イジワルな彼の甘い溺愛




たたみ終わったらご挨拶に伺おうっと。
ヤンキーみたいな人だったらどうしよう……!
すごく生真面目な人でもちょっとな…。


大家さんもいい人だったし大丈夫な気もするけど。
そんなことを思いつつ、洗濯バサミに挟まれている衣類をとって、慣れた手つきでたたんでいく。



「ふぅ〜…やっと終わった!
よしっ!挨拶に行って夜ご飯作ってドラマ観よっと!」



自分に気合を入れて、この前買っておいたお菓子を持ってさっき脱いだローファーをもう一度履いてトントンと音を鳴らす。


まだ一人暮らしを始めて二日目だけど一人暮らしって何かと大変だ。
なんか、家族が恋しくなっちゃうし……


頭の中でぼーっと考えながらカチッとインターフォンを鳴らす。


緊張からのドキドキで手に汗を握る。
インターフォンを鳴らしてから数分が経っても扉は開かない。


あれ…?またいないのかな?


一体、何をしている人なのかな…?と住んでいる人の想像がどんどんと私の中で膨らんでいく。