お前とは何回も夏休み中に会ってんだろーが。
しかも、花蓮ちゃんのことも包み隠さずに話したから俺がいま萎えてるのは分かってるだろ!
なんの意地悪なんだよ。
《俺はお前よりも花蓮ちゃんに会いたい》
《どっぷりハマってんなー
男らしくもっかい告れよ》
《そんな簡単にできたら困ってねぇよ》
告るのも結構勇気がいることなのだと知った。
しかも、そんなに何回も告白してたら軽いと思われんじゃん。
あー、いまの俺、超ダセェ。
でも、花蓮ちゃんのことになるとこーなるんだよな。
それくらい、失いたくない存在で
大切にしたいひとなんだ。
俺だって男らしくしたいけど、つーか、花蓮ちゃんの前ではだいぶ見栄張って上からものを言っているけど
内心はマジで花蓮ちゃんが可愛すぎてドキドキしまくってんだから。
《恋してる律哉、可愛すぎて無理。
俺が彼女立候補していいー?》
ちっ…こっちが真剣に悩んでるっつーのに
コイツは呑気だよな。
まあ、その呑気さに救われてるのは事実なんだけど。



