「い、嫌ですよ!」
「いいじゃん。減るもんじゃねぇし」
「へ、減ります!
私の体力が減ります!」
「は?お前の体力どーなってんだよ」
そんなことを言いながらも
肩に顎をのせているのは退けようとはしない。
うぅ、本当に顔が近いんだってば。
「さ、さぁ?」
「生意気。ムカつく」
そ、そんな暴言を吐かれましても……
「花蓮ちゃんは俺のことちっとも好きじゃない?」
な、な、な、…!
めちゃくちゃどストレートに聞いてこないでよ!
そんなこと聞かれるとも思っていなかった私はもう頭の中がパニック状態だ。
「……聞いてんの?」
「っ、」
なんでそんなこと聞くの?
律哉先輩が私のことをどう思っているのか知らないけど、私が今抱いているこの気持ちは律哉先輩が好きって言うことなのかな?



