【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「嘘に決まってんだろ。
逆にお前は可愛すぎんだよ、バーカ」



今度は私の頭の上にちょこんと顎を乗せる。
一方で私はゴシゴシと食器を洗う。


可愛すぎ…とか簡単に言わないでよ。

こっちはそれだけで信じてドキドキしちゃうんだから。



「なぁ、まだ?」


「まだです」


「遅い」


「知りません」


「生意気」


「律哉先輩よりマシです」


「お前な、口よりも手ぇ動かせ」



話しかけてきたのはそっちでしょうが!と思いながらも黙って手を動かす。