し、しまった……!

うっかり自分の本当の気持ちを言ってしまった。



「ま、ま、間違いました!
これはミスです!ミス!!」


「ん?聞こえないな」



なっ…!
絶対聞こえてるくせに!!


都合の悪いことは全部聞こえないのか!?

なんて耳をしてんだ!この人は!



「う、嘘だ!」


「つーか、抱きついてきたりして
タダで帰れると思ってんの?」


「へ?」



その言葉に一人でポカンとしていると
律哉先輩は机の上にお皿を置いて椅子に腰を下ろして私の腕をグイッと引っ張った。


そのせいで、私はバランスを崩して律哉先輩の膝の上に座ってしまった。