「っ…なんだよ、嘘って言ったろ?」
「り、律哉先輩は…っ!
私のこと本当に好きなんですか!?」
こんな事聞くのは恥ずかしすぎるし、自惚れてると思われるかもしれないけど、本当のことを知りたい。
恥ずかしくて顔も見れないや。
「当たり前だろ。
つーか、好きじゃなかったらこんなことしねぇし」
少し照れたように返ってきた言葉を聞いてホッと安堵するけど、まだ聞きたいことは残っている。
「本当!?
じゃあ、今ドキドキしてますか!?」
「ああ、してる。すげーする」
そういうと、律哉先輩は私の頭をぐっと抑えて、耳を自分の心臓付近に押さえつけた。
すると、ドッドッドッと早く動く鼓動が聞こえてきて、律哉先輩も私と同じようにドキドキしてくれているんだと思うとなんだか嬉しくなった。
「私と同じですね」
ニコッ、と律哉先輩に向かって微笑むと
「ふぅん、俺にドキドキしてんだ」
意地悪な笑顔でそう言い返された。



