【完】イジワルな彼の甘い溺愛




「…ふふっ」


「何笑ってんの?」


「えっ、いやっ…!」


「いい度胸してんね」



顔は見えないけど、絶対いつもの怪しい笑顔を浮かべているに違いない。



「家帰ったら、覚えとけよ」


「なっ…!わーすーれよっ!」



嫌なことは忘れてしまえ!
そうそう、もう忘れてしまえばこっちのものだし?



「てめぇ、クソ生意気」


「生意気ですみません」


「今すぐに落とされたい?」


「ごめんなさい」



すぐに謝っても時すでに遅し。


や、やばい……!
家に帰りたくないけど、足も痛いし……うぅ!