【完】イジワルな彼の甘い溺愛




そして、ついに……



「みなさん、盛り上がってますかー!?」


「きゃー!!」



私の好きなアイドルグループがステージに現れた。


やばい…!本当にカッコいい!

キラキラしていて、魅力的な人で一瞬で心を奪われてしまうんだ。


もうっ!カッコよすぎてキュン死にしそう。



「おい、どれだよ。
さっさと教えろよ」


「えっ…!?
あっ、あの赤色の服を着てる人です!」


「は?アイツ?あんなのがいいの?」



そりゃあ、普通にカッコいい先輩には
まったく分からないでしょうね!


隣で不機嫌そうに私の好きなアイドルの人を睨みつけている律哉先輩。


そ、そんなに睨まなくても……

と思うけど、そんなことは今はどうでもよくて私はキャッキャッと言いながら曲に合わせてジャンプしながら楽しんだ。



「あー、カッコよかった。
あんな人が彼氏だったらなぁ…」



アイドルグループの出番が終わり、少し時間を空けて次のアーティストが出てくるらしい。


その間に私はさっきの余韻に浸りまくっていた。


どうしたらあんなにイケメンになれるの…?


そこらへんに彼に似てるイケメンくんが
落ちてないかな…落ちてたらすぐ拾うのに!


結婚するならあーいう人がいいな。
絶対、幸せになれる自信があるもん!