なぁ、本当にこんなに好きにさせてどうするつもり?
「………ダメ?」
本気っぽくみせるために首をコテンと傾げる。
俺ってマジで性格わりぃな。
「っ…、ダメに決まってるじゃないですか…!」
さすがに無理だよな。
逆そこで受け入れられても困るし。
「うん。知ってたし、わざと言った」
「もうっ!律哉先輩ひどすぎます!
夜ご飯ポテトサラダにしようも思ってたけどやめときます」
むぅ、とふくれている花蓮ちゃん。
普段ならめんどくせーって思うのに今は全く思わない。
だけど、
「ごめんなさい。もうイジワルしません」
やっぱり、ポテトサラダは食べたい。
花蓮ちゃんの作るポテトサラダは絶品だ。
他の料理もなかなか美味いけど、ポテトサラダは俺が好きな食べ物だからそう感じるだけかもしんねぇけどマジで美味い。
「ふふっ…律哉先輩ってポテトサラダのことになると素直になりますよね」
何がおかしいのかクスクスっと小さく笑う花蓮ちゃん。
だって、食べたいんだからしょうがないだろ。
自分で作ってもたいして美味くねぇし。



