「上等だね。
なら、なおさら僕に夢中にさせたいな」
「なっ…!」
「まあ、僕は落とされる側だけど。
きみは僕を落とすのをせいぜい頑張ってね」
じ、自意識過剰だ…!
それに加えて少しだけ腹黒要素も含めている彼。
最悪な人と関わってしまったような気がする…。
「が、頑張りません…!」
「素直じゃないんだから。やれやれ」
分かりやすくハァとため息をついて呆れたような表情を私に向ける。
「あ、あの……」
「なに?」
わ…!ふ、不機嫌だ…!
ギロッとした瞳で見られるとどうしても怖い。
なんか殺されてしまいそうになっちゃうよ!
そんな事彼に言ったら私は明日この世界にいないだろう。



