【完】イジワルな彼の甘い溺愛








「澤井、折り入って話があるんだが…」



貴重な昼休み、俺は職員室に呼び出された。
しかも、一年の先生に呼ばれるなんて…俺なんかやらかしたか?



「なんですか?
僕にできることならお力になります」


「それがだな……」



やたらためて話す先生の態度に俺は内心イライラ。
早く話せよ、こっちは暇じゃねぇんだよ。



「はい」


「今日の放課後、
一年の宮園に英語を教えて欲しいんだよ」


「……え?」



先生の言葉に一瞬自分の耳を疑った。
宮園って、もしかして……



「一年の宮園花蓮だ」



やっぱり…。
つーか、アイツ何してんだよ。



「でも、なんで僕なんですか?」



そんなの一年の仲いいやつに頼めばいいだろ。
あ、もちろん教えるのは女に限るけどな。