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「ハァ…やっと帰れる…」
そんな言葉をこぼしながらトボトボと家へと続く道を歩く。
あれから先生に注意されて、友達も一人もできなくてショックを受けているのだ。
しかも、先輩の彼女にされてしまうなんて…
いやいや、なったつもりはないし…!
私はあんな話信じないんだからね!!
「一人で百面相してどうしたの?」
「ぎゃあ…!」
「……んだよ、そのお化けでも見たような悲鳴は」
「だ、だって…急に現れるからじゃないですか…!」
後ろから現れたのは例の先輩。
しかも、思い切り素が出てますけど……。
さりげなく私の隣を歩く彼はちゃんと歩幅を合わせてくれているようで少し優しさを感じた。



