「こんなに朝早くからですか?」
「悪いですか?
宮園さん、おバカだから間違って
いつもより1時間早く来てしまったらしいですよ」
せ、先輩今絶対私のことをバカにしてるよね…!?
別に“おバカだから”なんて言わなくてもいいでしょ!
しかも、いつの間にか王子様キャラに戻ってるし。
本当に切り替えの早い人だ。
「そうなんですか。
でも、なんで澤井くんまで?」
「僕も宮園さんと同じです。
僕としたことが…情けない」
といいながら、私の膝にあるケガに絆創膏を貼る。
先輩に絆創膏を貼ってもらうのは二回目だ。
なんでなのか、先輩の手が触れた部分だけ熱を帯びてジンジンしている。
「じゃあ、先生が来るまで絆創膏を貼るのを待っていたら…」



