練習が終わって、私は着替えに更衣室へ戻る。 取り付けたばかりの鍵には無数の傷が付いていた。 誰かがこじ開けようとした証拠である。 恐ろしかった。何もしていない。私が財布を盗ったのではない。 なぜか入っていたのだ。 でもたとえ私が自分じゃないと言っても、彼等は私の言葉をただの言い訳にしか感じないんだ。 そして、こう目に見えて感じ取れる誰かからの悪意というのはどうしていいのか分からなくなるくらい怖かった。 目頭に涙が溜まった。それでも泣かないようにグッと堪える。