カバンに服を入れて洗面用具を入れて

ふとケータイを手に取る。
アドレス帳には先週知ったばかりの彼の連絡先が表示されていた。




『明日から合宿、行ってくるね』


すぐに返事が返ってくる。
『気を付けろよ。それと頑張れ。』


こんな些細なやり取りが嬉しい。思わず笑みが零れた。

『ありがとう』

高まる興奮を他所に落ち着いた文面のメールを送った。