結局彼は私の質問に応えようとはしなかった。


代わりに涙をこぼした。


「本当は…僕の病気は…手術して治る可能性のある病気…なん…だ…

もともと手術して治したものだからね。」


彼は涙ながらにポツリポツリと話し始めた。

「じゃあ!なんで…「ただ!この病気の所為で…僕は…飛行機に乗れない…。

再発手術は…日本の技術では…出来…ない。」




「それじゃあ…手術は受けられないのね…」



絶望した表情で

彼は コクリ と頷いた。