此処は病院なんだぞと突っ込みたくなるほど勢いよく、カーテンを開ける音がした。
気になって見てみると
開けられたカーテンはさっき私が閉めたカーテンだった。


涙を流した里奈が私のことを見ていた。


「ノック…したんだから…返事…くら…い…して…くれても…」

彼女は傷ついた顔をしていた。原因を作ってしまった私は罰が悪かった。


「もう歩けないこと黙っていてごめん」

ずっと言いたかった言葉を言えた。


「私も桜の方が辛いのに責めて、あんなに強く当たってごめん。

顔を合わせ辛くて全然お見舞いに来なくてごめん。

他にもたくさん謝りたいことがあるの。


桜、本当にごめん。」


里奈が私のことを嫌っているわけでは無いことを知れてホッとした。

安心すると少し眠くなっしまった。入院しているうちにすっかり衰えてしまったようだ。