「……そっか。勝手に送っちゃってごめんね?」 《ううん。別に……》 これは怒っているのかなぁ? それとも、本当に“別にいいよ”の別になのかなぁ。 彼女だというのに、圭矢がまだわからない。 「あ、でさ。菜摘が言ってたんだけど。モデルになるんじゃないかって」 《あぁ、何か何回か連絡来たよ》 「えぇ!? 誰から?」 《雑誌の人からかな? 断ったんだけどね》 「あ、そうなんだ」 何故か、その一言にホッとしてしまった。 やっぱり圭矢はモデルなんてしないよね。 何焦ってんだろ、あたし。