「ちょっと雫!」 春休みが明けた、高2の始業式。 待ち時間、教室で携帯を開いては圭矢にメールする、あたし。 春休み中、家族で海外へと行っていた菜摘が、教室のドアを壊すんじゃないかって勢いで開けて入って来た。 「あ、菜摘! 久しぶりー♪ どう楽しかったー?」 「旅行!? あぁ、そんなの吹っ飛んだから!」 吹っ飛んだ。 飛行機が? それとも楽しい思い出が? 菜摘の言い回しはよくわからない。 「あ、菜摘に報告が…」 「これ、見て!!!」