【完】DROP(ドロップ)




「別に。ただ、陸がいつまでも子供だって思っただけよ」



俺は、小学生の頃から成長していないのかもしれない。

『友達100人出来るかな』

信じていた。



出来た友達は、ずっと友達だって信じてた。




「楽しけりゃいいじゃん♪」



だけど。



俺が芸能界で成功するにつれ、俺のそばから消えた友達は何人、何十人居たんだ?

逆にそれを利用しようとした奴等は何人居た?




「皆が皆、陸みたいにはいかないよ」




間違ってたのかな。

この世界に足を踏み入れた事が。



例え、どんな世界で生きようとも、友達は友達だろ?



なぁ、違うの?




「……そうかもな」



ガラス窓から離れ、ソファへと座り直した。


それを目で追う奈央に、視線を絡めると



「奈央ちゃん、信じれる奴っている?」



そう聞いたんだ。