朝の光が眩しいくらいに入ってくる部屋。


遮光カーテンじゃない、あたしの部屋は毎朝薄いピンク色に染まる。



誰かが、あたしを呼ぶ声。


まだ眠いのに……。


もう少し、もう少しだけ。


寝かせ……


「てぇ〜」

「雫! いつまで寝てるのっ!」

「ったぁ〜い」



バシッと叩かれたお尻を摩りながら、目を開けると鬼の様なお母さんの顔。

それから目を右へと逸らすと、後に7時40分をさした時計が見えた。



はぁ!?
7時40分!?