「やっぱり可愛いね」
「なっ!」
『もう嫌~』
って持っていた洗濯物で顔を押さえた雫。
それも可愛いよ?
可愛いけどさ?
それって……
「雫。それパンツだから」
「えっ!? やだー!」
パンツで顔を隠してた雫は、俺の言葉で顔から離したパンツを見直し大声で叫んだ。
俺はそれがおかしくて、ついつい大声を出して笑ってしまった。
それを見て耳まで赤くした雫は洗濯籠に俺のパンツを投げ入れ、ベットのそばにやって来た。
「わっ、わざとじゃないからねっ!?」
必死に訴える雫もおかしくて。
ベットから起き上がり、髪をかきあげながら
『わかってるよ』
って笑いを堪えた。
そして、ベットの脇に座って落ち着かない雫に、
「雫が奥さんになってくれるんでしょう?
だったら気にする事ないよ」
そう言いながら頬に優しくキスをしたんだ。
雫はもう全身が真っ赤で
『うううううっん』
って凄い“う”の数だった。