「では、放課後二人はスタッフルームに
 きてください。」
  教室を出ようとする。
「先生待ってください。」
  私は呼び止める。
「なんでしょう。」
  先生は立ち止まって返事する。
「私、学級委員なんて、やりたくないです。
 誰かに代わってもらってください。」
私は言う。
「しかし、規則ですから。
 よろしくお願いしますよ。」
 と、言い残し先生は教室からでていった。
 ダサ男と学級委員なんて
 新学期早々やな展開。
「蒼李ちゃん。」
 衣朱深が私の席に来る。
「衣朱深ー、お願いだから代わって。」
「仕方ないよ。だって規則だし、
 蒼李ちゃん頭いいじゃん。」
 でしょ?という顔してる。
「じゃ、バカになる。」
「そういう問題じゃないでしょ。」
 呆れ顔をされる。