桜舞う校門をくぐり目の前に広がるのは、
 とても大きな校舎。
 ここは名門のお金持ち学校名木学園である。
 だが、私は何の変哲もない普通の高校生
 戸田蒼李です。
 ここに私がいるわけは、簡潔に言うと
 両親が小さい頃に他界、そのあと育ててくれた
 祖父母も3か月前に他界。
 そして、顔も知らない親戚を名乗る人に
 引き取られるはずが、なぜか金だけ渡されて
 ここに入れられた。
 というわけである。
「蒼李ちゃーん。」